2023.07.03
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クリニックの人手不足は労働環境で変わる!改善のためにできること

(最終更新日:2023.12.27)

クリニックの院長

近年、病院やクリニックでの人手不足が深刻化しています。
少子高齢化が進むいま、高齢者の医療に関する需要が高まっています。また、コロナ禍の影響によって医療現場・施設への負荷が高まっているケースもあり、医療の需要に対して人材の供給が追いついていないといった問題を抱えているクリニックも少なくありません。 クリニックの経営者のなかには、人手不足が顕在化しており、どのように対応すればよいのか頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、クリニックの人手不足に関する現状や、人手不足によって起こる問題、解消するためにできることについて解説します。 なお、病院やクリニックには大小さまざまな規模がありますが、医療法第一条の五では、無床もしくは19床以下のものを「クリニック・診療所」、20床以上の規模のものを「病院」と定義しています。

出典:e-Govポータル|「医療法」

ナテックではクリニックの人手不足解消に役立つ医療用精算機を販売しています。医療用精算機導入をご検討中の方はぜひ一度ご相談ください。

クリニックの人手不足はどのくらい深刻化しているの?

頭を悩ます医師

医療の分野での人手不足は、今後さらに深刻化することが見込まれています。
経済産業省の調査によると、少子高齢化によって15〜64歳の労働力人口が急速に減少しており、労働市場は需要過多・供給不足による人手不足の状態が続いています。今後も少子高齢化が進むと予測されているなか、医療分野での人手不足も続くことが考えられます。

将来人口の予測図

出典:経済産業省「第6回 産業構造審議会 2050経済社会構造部会「人生100年時代に対応した「明るい社会保障改革」の方向性に関する基礎資料」

また、高齢化の進行に伴い、訪問看護ステーション・介護老人保健施設・ケアハウス・グループホームなどで看護師資格を持つ人材の需要が高まっています。このように、医療分野の人材獲得競争が激化していることも、クリニックの人手不足につながる要因の一つとされています。
厚生労働省の『労働経済動向調査』では、労働不足を判断する「労働者過不足判断D.I.」が年に4回発表されています。医療現場のD.I.は、ほかの業種と比較して高く、人手不足が顕著であることがうかがえます。なかでも医師数の少ない地域の医療施設や、医師の増加率の低い診療科においては、今後も医療従事者が不足する状況が続くことが考えられます。

人手不足が招くクリニックや医療現場への影響

口コミ

クリニックが人手不足に陥ると、さまざまなリスクにつながります。ここからは、人手不足によって起こり得る問題について解説します。

ミスや事故が発生してしまう

クリニックで働くスタッフが不足すると、一人にかかる業務負荷が大きくなります。スタッフは、時間や心の余裕がなくなり、常に忙しいと感じながら仕事を続けなければならないため、不注意や確認不足などによって、業務上のミス・事故が発生してしまうおそれがあります。
また、常に緊張状態で過ごしていると心身に疲労がたまってしまいます。心身の機能低下や集中力の低下などによって、平常時であれば問題なくできていた仕事がスムーズにできなくなることも考えられます。業務ミスが発生すると、その修正のために人手が必要になり、ますます人手不足の悪循環に陥りやすい状況となってしまいます。重大な事故に発展する思わぬインシデントが発生すれば、患者様の健康や命にも影響を及ぼしかねません。

クリニック内の雰囲気が悪くなってしまう

人手不足で常にスタッフ全員の手が塞がっている状況では、同僚とお互いに助け合う余裕がなくなってしまい、ストレスを抱えやすくなります。心に余裕がなくなると、同僚や患者様に優しく接することが難しくなることがあります。
普段は穏やかな人でも、精神的に不安定になると、不本意に誰かに当たってしまったり、時には業務の押し付け合いが起きたりと、感情的な衝突が発生してしまうおそれもあります。その結果、クリニックの雰囲気が悪化してしまうことにつながります。

患者様が不安になってしまう

人手不足の問題を抱えるクリニックでは、以下のような理由から患者様が不安を抱いてしまう可能性があります。

  • 診察の時間が短くだけで、相談したいことを聞けない
  • いつもスタッフが忙しそうで、きちんと診てもらえている気がしない
  • スタッフ同士の仲が悪そうで、嫌な空気が漂っている
  • スタッフがいつも怒っているような雰囲気で怖い

このような雰囲気のクリニックでは、患者様が安心して診察を受けづらくなるほか、クリニックに対する信頼・イメージの低下につながってしまいます。

クリニックの人気に影響がでてしまうことも

近年は、来院前にインターネットでクリニックの口コミを読んで、評価を調べてから来院する患者様も増えています。
人手不足が発生していて、患者様への対応が疎かになったり、殺伐とした雰囲気で不安を与えてしまったりするクリニックは、インターネット上に悪い評判を書かれてしまう可能性があります。
その結果、クリニックの評価が低下して、新規患者数が減少したり、新規スタッフの募集に応募が集まらなかったりといった問題につながるおそれがあります。

クリニックの人手不足はなぜ起こるのか

高齢者と看護師

では、クリニックの人手不足はなぜ起きてしまうのでしょうか。ここからは、クリニックの人手不足が起きている背景について解説します。

少子高齢化の影響

高齢化の推移と将来推計の図

出典:内閣府|「令和4年版高齢社会白書」

内閣府の資料によると、日本の総人口が減少し続ける一方で、65歳以上の人口は増加の一途をたどっており、令和18年には総人口の3人に1人が65歳以上になると予想されています。
令和24年にピークを迎えた後は65歳以上の人口は減少に転じますが、総人口も減少するため、高齢化率は上昇を続け、令和47年には総人口の約2.6人に1人が65歳以上になると推計されています。
高齢者が増加すれば、医療や介護を必要とする人が増えますが、担い手となる労働人口(15〜64歳)の減少が進んでいることを踏まえると、医療現場においても人材供給が追いつかなくなると考えられます。

流行り病や新しい病による患者数の増加

医療現場の人手不足をさらに悪化させる要因として、流行り病や新しい病によって患者数が急激に増えることも挙げられます。
近年の新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)が流行した際には、感染による患者数の増加に加えて、コロナ以外の疾患で訪れる患者様に感染を広げないように発熱外来を設けたり、感染対策のための消毒を徹底したりと、現場での業務負荷が増加しました。その結果、普段の人員数では対応しきれなくなるといったケースが見られています。
このような病気の流行は事前に把握することが難しいため、いつ起きても困らないように、人手不足の対策を考えておく必要があります。

クリニックの労働環境による影響

クリニックのような小規模の医療機関では、スタッフの人数が10人以下になることも考えられます。従業員数が10人以下の事業場では、法律によって就業規則を作成する義務はないため、就業規則やルールがきちんと決められていないことも少なくありません。
そのようなクリニックでは、働きにくさや不安によって離職率が高い傾向にあり、人手不足を招きやすくなります。離職率を改善するためには、法律上の義務ではなくても就業規則を作成して、労働条件を明確にしておくことが重要です。
また、スタッフがのびのびと働けるようにするために研修制度や業務マニュアルを用意したり、IT機器を導入して業務効率化を図ったりと労働条件を整えることで、スタッフが安心して働ける環境へとつながります。

人手不足を補うためにクリニックができること

仕事をするクリニック従業員

クリニックの人手不足の問題を解決するために、どのようなことができるのでしょうか。ここからは、人手不足解消のための取り組みについて解説します。

一時的にアルバイトやパートで人を雇う

人手不足を解消するための方法として、新しい人材を確保することが挙げられます。
看護師や医療事務などの職種は女性の就業者も多いため、育児・家事と仕事のバランスをとって、「短時間で勤務したい」「週の勤務日数を少なくしたい」などと考える人もいると考えられます。
正社員に限定せずに、アルバイトやパート、フリーランスなどの多様な人材の採用を積極的に行うことで、採用の幅が広がり、人手不足を解消できる可能性があります。

作業に対する対価を見直す

クリニック内の作業内容や負荷に応じて、スタッフに支払う対価を見直すことも重要です。
コロナのような予期せぬ病が流行すると、医療現場での業務内容が大幅に増加して、スタッフへの負荷が大きくなることが考えられます。その際、負荷が増大しても給与が変わらなかったり、残業が増えても残業代が支払われなかったりすると、従業員のモチベーションは低下してしまい、離職につながりかねません。
現場の業務に対して人員を増やすことが難しく、現スタッフだけで対応しなければならない場合には、スタッフ一人ひとりが積極的に働けるための待遇を設けることが求められます。
たとえば「増えた業務分の給与を追加して支給する」ことが挙げられます。支給額は増えたとしても、生産性が向上すれば、人を増やすよりもコストを抑えられる場合があります。
ほかにも、業務内容やスキル、資格の有無に応じて手当を付与するといった方法もあります。成果に対して適切な対価を受けられる職場は、スタッフのモチベーションにつながるため、定着化や生産性の向上が期待でき、人手不足の解消にも貢献すると考えられます。

クリニックのDX化を進める

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、近年さまざまな分野で導入され始めています。 DXは、2004年にスウェーデンのストルターマン教授によって提唱された言葉で「デジタル技術を社会に浸透させて人々の生活をより良いものへと変革する」という概念です。
医療現場でのDX化を進めることも、クリニックの人手不足を解消する方法として有効です。クリニックにおけるDX化の具体的な取り組みとして、以下が挙げられます。

1. 電子カルテの導入

紙カルテからPCに入力する際の読み間違い・打ち間違いなどのミスを低減できるようになり、医療事務作業を効率化できます。さらに、レントゲン写真や心電図などの検査データと紐づけて管理できるため、データの検索性が高まり、スタッフ間の情報共有もスムーズになります。

2. インターネット予約の導入

患者様自身で来院予約をしてもらえるため、スタッフによる電話対応の時間を削減できます。また、予約時に患者様の基本情報や問診表を記入してもらうことで、受付業務の負荷を軽減できます。

3. オンライン診療の導入

非接触で診療を行えるため、感染症対策になるとして近年ではこのような形態の診療も増えてきました。患者様は自宅から相談が可能になるため、身体的な負担の軽減や待ち時間の削減にも貢献できます。

4. セミセルフレジの導入

受付での会計業務を効率化できるため、作業時間の短縮やスタッフの違算ミスによるストレスの軽減にも効果を発揮します。また、患者様とスタッフでお金の受け渡しをする必要がなくなるため、感染症対策にも役立ちます。

深刻な人手不足が背景となり、大きな医療現場では着々とDX推進がされるなか、厚生労働省の調査によるとクリニックなどの小規模の医療機関ではDX化があまり進んでいないようです。その理由として、以下が挙げられます。

  • システム導入にコストがかかる
  • スタッフのITリテラシーが低い
  • 何から始めたらよいのかわからない

DX化は全てを一回で対応する必要はありません。現場の業務に取り入れやすいところから少しずつ改善していきましょう。ITツールの導入をサポートしてくれる会社に依頼したりする方法もあるため検討すると良いかもしれません。

クリニックのDX化はまずセミセルフレジの導入から!

クリニックでの人手不足を解消するには、DX化が鍵となります。DX化に向けた施策にはさまざまな方法がありますが、比較的取り入れやすい方法として「セミセルフレジの導入」が挙げられます。
セミセルフレジとは、クリニックのスタッフが診療報酬明細書兼領収書に印字された診療費用のバーコードを読取り、患者様自身が精算機で決済するシステムです。患者様自身で会計をするため、待合室での待ち時間を大幅に削減できるほか、自動計算によってヒューマンエラーを防止できます。さらに、患者様との接触機会を減らせるため、感染対策にも有効的です。また、導入時には助成金を利用できることもメリットです。
人手が足りずに現場業務が忙しいというクリニックでは、まずはセミセルフレジを導入して、会計業務の効率化や負荷軽減を図ってはいかがでしょうか。釣銭の違算による残業時間の抑制にも繋がります。ナテックではクリニックに特化したセミセルフレジ自動精算機を販売しています。クリニックのDX化を検討中の方はぜひ一度ご相談ください。


また、セミセルフレジは販売企業により、製品の特長やサービスに大きな違いがあります。ご自身のクリニックに適したセミセルフレジが導入できるよう選定時の注意事項を別の記事にまとめましたので、こちらもあわせてご確認ください。

▼関連記事:セミセルフレジとは?意外と知らないセルフレジとの違いと特長

ナテックのセミセルフレジはクリニックの人手不足解消を手助けします

ナテックのセミセルフレジとはどういうものなのでしょう。

大きくて操作しやすい「モニター画面」

ナテックでは、高齢者の患者様の多いクリニックでも利用しやすいように、大きな文字で見やすく使いやすいモニターを搭載しています。モニターは受付側と患者様側にあり、同じ画面を一緒に見ながら操作できます。機器の操作の苦手な方でも、受付の方と一緒に操作できるため安心です。

使い方に慣れていなくても使える「音声案内機能」

高齢の患者様には、モニター画面を見ながら操作することに慣れていない方も多いでしょう。 しかし、患者様への手順説明をスタッフが対応していては、仕事量が増えてしまい、人手不足を加速させる可能性があります。
ナテックのセミセルフレジでは「音声案内機能」を搭載しているため、画面の操作がわからない方も安心してご利用いただけます。

いろいろな決済方法に対応できる「決済サービス機能」

近年では、さまざまな決済方法が選べるようになりました。クリニックでも複数の決済方法に対応できれば、患者様にとって便利にお使いいただけます。
ナテックの決済サービスは豊富にあり、交通系ICやバーコード決済にも対応しています。気になる決済手数料も、小規模なクリニックに合わせて低めに設定されているため、導入のハードルも下げられます。
人手不足解消のためにセミセルフレジ導入をご検討の方はぜひ一度ナテックのセミセルフレジも見てみてくださいね。

まとめ

少子高齢化によって労働生産人口が減少する一方、高齢者が増えて益々医療・介護が必要となります。クリニックの人手不足を解消するには、人材採用や対価の見直しに加えて、DX化を進めることが重要なポイントです。DX化の最初のステップとして、セミセルフレジの導入がおすすめです。